2月11日に京宿満きさんにて、春のお灸の会を開催致しました。
春の養生について、春によく働く肝臓について、普段参考にしている沢田流についてのお話をさせて頂いた後、自分でできるお灸の仕方をお伝えしました。
手でひねるお灸を練習して頂きながら、お一人ずつのお身体の状態に合わせたツボをお伝えして、実際にすえて頂きました。
手でひねるお灸の練習も、慣れてこられた方には、自分の身体にすえていただけたらと思い、お尋ねしたところ、お二人がすえてみられました。 そこまで熱くなく、すえていただけたようです。
もぐさを使う量も少なくてすみ、すえた感じも良いとのことで、より続けやすくなっていたら良いなと思いました。
お灸をしたら元気が出たというご感想もお聞きすることができ、お灸を続けることで、日常を少しでも快適に過ごして頂けたら良いなと思います。
また、気になる症状がある時に、お灸が和らげてくれることがあるので、そういったことについてもお伝えできる機会を作っていけたらと思っております。
ご参加頂いた皆様、満きさんありがとうございました。
次回は、5月12日(日)です。
ご参加希望の方は、5月7日(火)中にお申し込みください。
11月12日に京宿満きさんにて、冬のお灸の会を開催致しました。
冬の養生について、東洋医学的に冬に良く働くと言われている腎臓について、普段参考にしているお灸法の深谷灸法について、鍼灸治療の効果に関わる、経脈についてのお話をさせて頂いた後、お一人ずつのお体の状態に合うツボを選んで、実際にお灸をすえながら、自分ですえる時のコツをお伝え致しました。
皮膚の上で直接燃やさないお灸は、熱さを感じなくても効いているので、もぐさを燃やしながら、皮膚がしっとりとしてきたら取り除いてもらいます。
慣れるまではわかりにくいですが、練習していると、わかるようになってきます。
その日その日のツボの反応を捉えることと、ちょうどいいくらいの刺激を加えることを意識しながら続けると、効き目が良くなってきます。
お一人ずつにお伝えしている間、手でひねるお灸の練習もして頂きました。
直接皮膚の上で燃やすには、細くやわらかくひねる必要があるので、練習を続けて頂いて、やってみたくなった時に、やってみてもらえたらと思います。
今回は、お一人直接すえてみられました。少し熱かったようでした。
いろいろな形でお灸に親しみながら、日々の生活に取り入れて頂けたら嬉しいです。
ご参加頂いた皆様、満きさんありがとうございました。
次回は、2月11日(日)です。
ご参加希望の方は、2月6日(火)中にお申し込みください。
8月6日(日)に、京宿満きさんにて、秋のお灸の会を開催致しました。
季節の養生の話、お灸の話、ツボの話をしてから、実際にツボを取ってお灸をして頂きました。
おすすめのツボを取って頂いて、場所を確認してから、自分でお灸をすえて頂く時に、今回は1つ目のお灸で、ふらーっとなってしまわれた方がおられて、申し訳ありませんでした。
普段から使っていて、どんな方でも大丈夫そうなツボを選んでいましたが、体調や、身体の敏感さも人それぞれ、刺激の調整も大切で、もう少し慎重にさせてもらわないといけなかったなと反省をしました。
今後、より丁寧に進めることを心がけたいと思いました。
それから、少し残った時間で、手でひねるお灸もやってみて頂きました。
鍼灸学校で習ったやり方で、まずはもぐさに手が慣れるように、板の上で燃やしてもらいました。
お灸に興味を持たれているだけあって、皆さんの手付きが良く、楽しんで作業して頂けたようで、良かったです。
手でひねるお灸で、熱すぎずにすえられる方法はいくつかあり、やりやすい方法があれば、ご自分ですえてもらえるのではないかと思いました。
今までしていなかった新しい方法を探して、試してみています。
お灸が役に立ったというお話もお聞きすることができて、続けられていることがありがたいなと思っています。
ご参加頂いた皆様、満きさん、ありがとうございました。
次回は11月12日(日)です。
ご参加希望の方は、11月7日(火)中にお申し込みください。
5月14日(日)に、京宿満きさんにて、夏のお灸の会を開催致しました。
季節の養生の話、お灸の話をしてから、今回はリクエストにお応えして、びわの葉灸のやり方をお伝えして、実際にやってみて頂きました。
普段しているお灸ではないので、どのように使ってもらったらいいか、自分の身体にしてみて、準備をしました。
びわの葉はお茶や、エキスなどで使われる薬効の高いものだからでしょうか、お灸として使ってみると、温める力が強いことに驚きました。
普段毎日お灸をしている身にはやや刺激が多く、少しで事足りると感じるとともに、冷えを感じておられる方には適していると感じました。
ぽかぽかとした温かさが心地良いお灸で、身体が温まったと喜んで頂けました。
煙が多く出るお灸なので、部屋が煙たくなることが心配でしたが、快く受け入れて下さり、ありがとうございました。
会の終了後も、身体に煙の匂いがついてしまって、ご不便をおかけしまっていたら、すみませんでした。
今後もお灸を日常に役立てて頂けるような会が続けていけたらいいなと思っています。
ご参加頂いた皆様、満きさん、ありがとうございました。
次回は8月6日(日)です。
ご参加希望の方は、8月1日(火)中にお申し込みください。
2月12日(日)に春のお灸の会を開催致しました。
季節の養生の話をしてから、様々な種類のもぐさを触ったりしてもらいながら、いろいろなお灸の方法を紹介しました。
興味のあるものを選んで体験していただき、すぐに身体が温かくなった。と言って頂ける方もおられました。
お灸は奥が深いですね。という感想も頂き、確かにその通りで、私もまだ全然使いこなせていないなという事に思い至りました。
お灸の会を続けながら、私もお灸の可能性についてさらに探求していきたいです。
実際にツボを取ってもらってお灸してもらう時間はいつもと大きくは変わりませんが、ツボは繰り返し使うことで効くようになっていくものでもあります。
鍼の師匠には、同じツボを何万回も使い込むことが大切と教わりました。
毎日でも、調子の悪い時だけでも、長い目でお灸というものとの付き合いを続けていくと、何かしらの良いものを必ず渡してくれると感じます。
初めての方でも、続けて参加されている方でもお灸に親しんでもらえるような内容になるように準備して、会を続けていきたいと思います。
ご参加頂いた皆さん、満きさん、ありがとうございました。
次回は5月14日(日)10時半からです。参加をご希望される方は、5月9日(火)までにお申し込みください。
11月13日に京宿満きさんにて、冬のお灸の会を開催しました。
季節の養生の話と、東洋医学の基本的な考え方で、世界の物を5つに分類して考える五行の話、昭和初期まで盛んに行われていた家伝の灸の話を少し詳しくさせて頂きました。
60年前に発行された「きょうと」という冊子を資料に使わせて頂き、少し前の時代に思いを馳せられる時間でした。皆さんからもいろいろな感想をお聞きできて、楽しかったです。
お灸をしてもらう時間には、おすすめのツボを自分で取ってみてもらって、位置を確認してから、お一人ずつの体調に合わせたツボも脈を診せて頂いたり、気になる症状をお聞きしたりして、選ばせて頂きました。
お灸を続けていると、身体が温まりやすいという感想を持って頂ける方が多かったです。
身体が温かいという状態は、東洋医学的には気の流れが良い状態で、不調の改善や予防に繋がります。
お灸の良い効果を出して頂けていると思いました。
お灸を続けることで、日常を少しでも過ごしやすいものにして頂ければ嬉しいです。
ご参加頂いた皆さん、満きさん、ありがとうございました。
お灸をしてみての疑問、ご質問等ありましたら、お気軽にメッセージをください。
次回のお灸の会は、2月12日(日)10時半からです。
9月4日に京宿満きさんにて、秋のお灸の会を開催致しました。
諸般の事情による急な日程変更にもかかわらず、予定を合わせて参加して頂けた皆様の温かさを感じて、本当にありがたかったです。
内容は、秋の養生について、もぐさやお灸の効能についてお話させて頂いた後に、おすすめのツボを紹介して、ツボを取って頂きお灸をして頂きました。
2回目の参加の方、すでにご自宅でお灸をしておられる方もおられて、内容がもの足りないものにならないかと心配ではありましたが、いかがでしたでしょうか。
久しい火と書くお灸は、永く続ける事で、効果を発揮してくれるものです。
まずは1日1カ所からでも続けてみてもらえたらと思います。
準備期間中、何をお伝えしようかと考えたり、当日皆様からの問いかけにお答えしたりする中で、今までより深くお灸の事や、東洋医学について学ばせてもらえている事を感じました。
参加者の皆様に作ってもらっている会なんだなあということがよくわかりました。
ご参加頂いた皆様、会場を提供して頂いている満きさんのご店主に感謝の気持ちでいっぱいです。
次回は11月13日(日)10時半からです。
参加をご希望される方は11月10日(木)までにお申し込みください。
7月10日に、8月から開催を始めるお灸の会のプレの会として、友人知人に集まってもらって夏の会を開催しました。
季節の養生の話、お灸の話、ツボの話をさせてもらってから、実際にツボを取ってお灸をして頂きました。
説明が不十分な点もありましたが、皆さん自分の身体の反応のある所を上手に探して頂いて、お灸をしてもらえたと思います。
お一人ずつの体調に合わせたツボもお伝えしましたので、一日の生活の中に、ほっこりできるお灸時間を持ってもらって、継続してもらうことで、体調の気になる所が改善したり、日常が過ごしやすくなったりしたらいいなと思っています。
お灸経験の長い友人も子ども連れで参加して、婦人科の不調の改善に繋がったという感想を伝えてくれました。
会場を提供して頂いている満きさんのご店主にもお力添えを頂いて、和やかな時間を持たせてもらう事ができました。
皆様ありがとうございました。
次回は8月7日開催予定です。
若葉鍼灸院の近くの御池通には、街路樹としてケヤキが植えられています。
子どもの頃からお世話になっているケヤキ並木は、1度地下鉄工事の時に撤去されて、新しく植え替えられました。
大きく育った木々は、春、夏には目に優しい緑と、ほど良い日陰を提供してくれて、冬には樹形の美しさを楽しませてくれます。
今は落ち葉の季節で、地面に広がる葉を踏みしめて歩いていると、良い香りがして、森の中にいるような気分を味わえるのが素敵な所だなと感じています。
鍼灸医学を学ぶ上で重要な古典文献の1つに、黄帝内経というものがあります。
2000年くらい前に書かれたもので、黄帝の質問に、師匠の岐伯が答えるという形式で記載されています。
その内容は、鍼灸医学の世界観や生理学、解剖学、病理学、治療学など多岐に渡り、当時の医師達が知識を持ち寄って編まれたものであると言われています。
2000年前と現代の繋がりを感じながら治療を続けさせてもらっていると、さらに歴史の長い、生命や宇宙の不思議さにも思いが馳せられるようになってきました。
東洋医学では、1日24時間のうち、12種類の内臓の働きがそれぞれ活発になる時間帯があると考えられていて、子午流注と呼ばれています。(左図)
そして、特定の時間帯に何らかの不調が現れる時、その内臓の働きが弱っているのではないかと推測する事ができます。
私は過去に、アトピー性皮膚炎の薬を使いすぎて肝臓が疲れていたために、夜中の2時台に必ず目が覚めて体がかゆくなるという状態が長く続きました。
内臓は目に見えない分、どれくらい疲労しているのかが分かりにくく、疲労の原因も様々です。
24時間何らかの働きをしてくれているために、日常生活が送れているんやなと思うと、ありがとうと言いたくなります。
中国では、新型コロナウイルスの対症療法としてお灸が取り入れられ、効果を上げているそうです。
お灸には免疫力を上げる効果があり、予防法の1つとして役立てることもできるかと思います。
「足三里」というツボは、養生のツボとして一般によく知られているツボで、モクサアフリカという団体は、アフリカでの結核治療のためにも使っておられます。
先日、師匠である三浦先生に教わって、試しに自分でも据えてみると、とても気持ちが良いので、毎日続けてみています。
比較的簡単に据えられる台座灸は、インターネットや薬局でも購入することができます。
突然の体調不良により、1ヶ月半余りの期間を休診とさせて頂き、大変ご迷惑をおかけ致しました。
今回の出来事を通しまして、もう1度初心に戻って、当たり前の事を当たり前と思わずに、1つ1つの物事に感謝の気持ちを持ちながら、丁寧に取り組んでいきたい思っております。
今後とも、若葉鍼灸院を宜しくお願い申し上げます。
本をよく読むようになったのは、大学を卒業してタイへ行って、身の回りから日本語のものがほとんどなくなってしまった時からでした。
たまたま買って持って行った小説がとても面白くて、本は音楽や映画みたいに楽しいものなんやということに気づきました。
東洋医学の勉強をしていると、2千年前の人が書いてはる事が、今も変わらずに役立つという事にも驚いたりします。
1冊の本が長く読み続けられる、時間を超えたエネルギーとか、1冊の本が生み出されるまでに関わっている、たくさんの人々のエネルギーとかがあって、初めて自分の手許まで届いている、小さな紙の束に、不思議な魅力を感じています。
子どもの頃から、通学路の途中や学校の中にある、ちょっとした大きさの、草木が茂っている所が好きでした。
鴨川や、御所へもよく遊びに行って、成長するにつれて、学校や職場が緑の多そうな所へと移動していっていました。
今いる寺町二条の周辺には、丁寧に手入れされた街路樹と、その根元にも様々な草花が植えられている所が多く、少し時間がある時には、東の方へ足を向けると、山のすぐ側まで行くこともできます。
くもりや雨の多い時期、山や緑はいきいきとしていて、側へ近づくと少し爽やかな気分になります。
桜が咲くと、冬が終わって春が来たなあという感じがしますね。
春は、2月上旬から5月上旬までの期間で、肝臓がよく働いて、体の動きが活発になり始め、体の毒素を排出する働きも高まる季節と言われています。
それから、夏は心臓、秋は肺、冬は腎臓、土用(それぞれの季節の終わり頃)は膵臓がよく働くという、1年のサイクルがあるとされています。
また、1日の24時間にも、それぞれ内臓がよく働く時間帯があると言われています。
大まかには、明け方は肺、朝は膵臓、昼間は心臓、夕方は腎臓、夜中は肝臓というサイクルになっています。
1年の中で調子の良い時期と良くない時期があったり、1日の中で調子の良い時間帯と良くない時間帯があったりすることもあって、そういったお話をお聞きして、治療の参考にさせて頂く事もできています。
カンフー映画などで見かけるような気がする左のマークは、太極図と呼ばれるもので、鍼灸治療にも関係があります。
白い部分がプラス(陽)の要素、黒い部分がマイナス(陰)の要素で、光と闇に例えれば、昼と夜が移り変わっていく様子、暑さと寒さに例えれば、季節が移り変わっていく様子と捉える事ができます。
また、物が生み出されたり、壊されたりする様子に例えれば、一人の人間の体の中身も、人を含む自然界の物質も常に循環し続けている様子と捉える事もできます。
白の中の黒い点、黒の中の白い点は、それぞれの完全な状態はなく、物事は常に移り変わっていくという考え方が表わされています。
常に循環しているイメージを表すこの図は、固定されていると感じている物事にも、いつも変化が起こっているという事に気づかせてくれます。
お正月が過ぎて、春の明るさを何となく感じられるようになってきました。
寒さはまだ厳しく、カゼ等の体調不良には気を付けたいところですね。
この年末年始には、肩が痛いという方に自分でできるお灸をおすすめしたら、楽になったと喜んでもらえたり、年賀状で、お元気そうな様子をお知らせ頂ける方がおられたりと、ありがたい気持ちになる出来事がいろいろありました。
鍼灸治療の良さを生かしていけるように、これからも勉強を続けていきたいです。
本年もよろしくお願い申し上げます。
しっとりとした秋がやってきました。
たまに晴れた日の、スッキリとした青い空も気持ち良いですね。
先日、近所にある白山神社の、子ども達のお神輿さんに少しついて歩かせてもらいました。
わっしょい。と声を出しながら歩いているだけで、楽しい気分になってくるから不思議でした。
歩く事は、リズムのある同じ動作の繰り返しで、それを続けていると、体内にセロトニンという、幸せを感じるホルモンが出て来るそうです。
同じ道でも、歩いてみるといろんな物がよく見えて面白いですし、普段特別に運動する習慣がないので、少し時間がある時には、いろいろな所を歩いてみるのがけっこう楽しいなと思っています。
この間、カフェに置いてある雑誌を読んでいたら、アボリジニの村長さんに取材をした人の記事が載っていました。
最初、何もしていないように見えていた村長さんは、一日の大半を、自然や人々の様子を観察する事に費やしていて、記者の人にいろいろな事を教えてくれます。
そしてある時、村長さんが地面の土を手に取って、記者の人に「これは人間なんだ。」と念を押すように言った。という話が印象に残りました。
土と人の繋がりを想像してみることはできても、土そのものを人間だと感じるのは、少し難しいように思えます。
土を人間だと感じながら過ごせるのなら、身の回りの物もほとんどが人間だと感じられる気がしてくるでしょうね。
普段は意識していなくても、原始的な感覚として、そうゆう感覚は皆の体の中にあるのかもしれません。
ここしばらく続いている災害で、人や物、自然環境が傷ついている姿を目にすると、心が痛むのも当然の事なんですね。
38℃を超す暑い日が続いていますね。
毎年夏になると、タイに住んでいた時の事をよく思い出します。
その当時、不思議やなと思っていたタイの人々の生活習慣が、今になって思えば理にかなってたんやとわかる事があって、日に何度も水浴びをするとか、暑い時間帯はゆっくり過ごすとか、端から見ると、のんきに見える過ごし方で、体を守ってはったんやなと思います。
日本でも、夏は明るい時間が長くなって、活動できる時間が長くなるので、その分、1つ1つの物事はゆったりと、のんびりとした気分で取り組んでいるのが、ちょうど良いような感じがします。
緑が生き生きしているのを見ているだけで気持ちの良い季節になりました。
今年は4月から30℃を超す日があったりして、毎日の温度変化に体がついていかないような感じがしますね。
屋内や屋外、日向や日陰など、場所によっても温度が違うので、ある時は冷えに、ある時は脱水に気をつけないといけなかったりします。
毎日のお天気予報を見て、服装などこまめに対応していくのが良いと思いますし、ちょっと疲れを感じた時には、元気な緑を眺めながら、一息ついてみるのも良さそうです。
お正月が過ぎてから、急に冷え込みが厳しくなりました。空気も乾燥している分、風邪が流行りやすいですね。
寒い時期は、体温を保つためにエネルギーを使うので、基礎代謝が10%上がるそうです。
その分、寒くない時期と同じ事をしていても、疲れやすくなります。
東洋医学的にも、冬は閉蔵の時期と呼ばれていて、寒さを避けて、睡眠をよく取り、したい事があっても、もうしてしまったような気分で過ごす事を勧められています。
梅のつぼみのふくらみを見ていると、春も少しずつ近づいて来ている感じがします。少しエネルギーを温存しながら、暖かくなるのを待ちたいと思います。
鍼灸の技法について調べものをしていた時、たまたま開いた雑誌「医道の日本」2013年2月号に、アメリカ人医師RIchard C.Niemtzow氏が開発した、耳鍼の方法が紹介されていました。
負傷した兵士の痛みに対して行われていた治療法が広まり、災害時の応急処置や、一般の医師による様々な痛みの治療にも取り入れられ始めているそうです。
先日歯の治療を受けて、夜中に傷が痛んだ時、自分の耳に試してみたら、痛みがすっと楽になり、気持ちよく眠る事ができました。
耳鍼には、古くからある中国式の方法や、フランス人医師Paul Nogier氏が1956年に発表した方法などがあるので、もう少し詳しく勉強してみたいと思いました。
蝉時雨を浴びながら、サルスベリの花を見ていると、夏も最高潮という感じがしてきます。
八百屋さんの店先には、トマト、なす、きゅうりなどの夏野菜も盛りだくさんですね。
夏野菜には、体を冷やす働きがあり、加熱時間が短いと体が熱を持ちにくくなります。
また、酸味、苦味は熱を収める働きもあります。
食材や、調理時間、味付けで体の熱を冷ますようにしてみると、冷え過ぎなくて良いような感じがしています。
最近、梅雨らしい天気が続いていますね。
雨が降ると、植物がいきいきとして、湿気に負けそうな気分を潤してくれます。
湿気が多く、じめじめとした不快な感じを、東洋医学では湿邪と呼びます。
湿邪に弱い内臓は膵臓で、湿気の多い時期は胃腸のトラブルが起こりやすいとされています。
この時期に、胃腸の調子が悪い、食欲がないと感じる場合には、温かくて消化しやすい物を食べて、元気を養うと、過ごしやすくなります。
おいしいものを食べたり飲んだりした時、五臓六腑に染み渡るという言い方をすることがありますね。
東洋医学の言葉で、五臓は肝臓、心臓、膵臓、肺、腎臓の五つ、六腑は胆のう、小腸、胃、大腸、膀胱の五つと、三焦という東洋医学独特のものを合わせた六つを言います。
そして五臓と六腑が、体の様々な機能や、精神的な活動も司っていると考えられています。
肝臓は怒り、心臓は喜び、膵臓は思い、肺は憂い・悲しみ、腎臓は恐れ・驚きに関係しているとされて、内臓の調子が精神に影響したり、逆に精神の状態が内臓に影響したりと、どちらも起こる可能性があると考えられています。
漢方薬には、イライラする状態に効果がある、抑肝散というものがあります。
内臓と心が繋がっていて、それに対する働きかけができるという考え方が、東洋医学の1つの特徴です。
緑が鮮やかな季節になりましたね。
今年は桜の開花が少し遅れましたが、寒い時期が少し長かったからなのかなと思ったりしました。
東洋医学では、季節毎の暑さ、寒さ、乾燥、湿気などは、それぞれ暑邪、寒邪、燥邪、湿邪と呼ばれています。
季節通りの気候であれば、体はそれに対処する準備ができているのですが、季節外れに温度が低かったり、雨が多かったりすると、対処できずに体調が崩れやすいです。
夏の暑さも強くなってきているので、冬には夏頃から体調が悪いと言われる方が多く、最近は、長引く寒さで体調不良を起こされた方が多いです。
気候が乱れると、それが体調不良の原因になるので、過ごしにくくなります。
冷暖房の設備が今ほど整っていなかった時代、暑さ寒さに対処するための様々な生活の工夫がされていて、衣服だけでなく、食事、睡眠、労働にも季節毎に変化がありました。
昔ながらの季節の行事や、食べ物などは、気候や人の体と関わっているようで、何となくやってみると、何となく良いような感じがします。
私が子どもの頃、友達の家に遊びに行くと、おばあちゃんがお灸をしてはる場面に遭遇した事があります。
熱くて怖そうやな。と思ったのを憶えていますが、その頃はわりと身近にお灸があったように思います。
ここ最近は、雑誌などでお灸が紹介されているのを目にする機会が増えてきました。
肌を直接焼かないお灸や、湯たんぽのような物でツボを温めて、体調を整える方法が紹介されています。
当院では、治療に来られた方で、自分でお灸をしてみたいと思われる方には、その時の身体に合うツボや、お灸をする回数などをお伝えしています。
治療院の窓の外に少しのスペースを作って、植物を置いています。
ビルの谷間で、直射日光がほんの少し差し込むくらいの場所ですが、ゲッケイジュやイチジクなどの葉っぱは、わりと元気に育っています。
フタバアオイは、患者さんから分けて頂いたもので、冬の間は茎だけになっていましたが、温かくなってきたら少しずつ葉が出て来て、今は小さな花を咲かせています。
多年草で、毎年この緑を楽しめる所が良いなと思っています。
鍼は刺すというイメージがありますが、鍼灸治療で使う鍼には古代から伝わる九種類があって、先の尖っていないものや、刺さないものもあります。
鍼治療は、金属で皮膚を刺激することで、その刺激が神経の伝わる路を通って脳まで届いたり、体の別の箇所に届いたりして、体内で様々な変化が起こることを、治療として利用しています。
東洋医学的に考えると、気の流れを整えるということになります。
気の流れる道は、身体の表面から骨の近くまで、様々な深さがあると考えられているので、鍼を刺さない場合には、体表面を流れる気の流れに対して働きかける事になります。
当院では主に、鍼先を皮膚に触れさせて刺激を加えますので、ただ手で触れているだけのような感じしかしませんが、時々、痛みのある筋や全く別の場所に何となく刺激を感じる方もおられます。
当院は予約優先制で診療をさせて頂いております。
前もって希望のお時間をお知らせ頂くと、できるだけ待って頂かなくても良いように、調節をさせて頂いておりますが、お待ち頂かなければいけない時には、本など見て頂ければと思い、雑誌や絵本、文庫本など少しずつですが置いてあります。
本は木からできているので、部屋に置いてあると、空間を落ち着かせる効果もあるそうです。
モクサアフリカという団体が活動をされています。代表者はイギリス人の鍼灸師の先生です。
現在アフリカでは、結核の感染が広がっていて、多種類の抗菌薬に抵抗を持つ多剤耐性結核菌の感染により、毎年多くの死者が出ているそうです。
昭和初期の日本では、お灸での結核治療が研究されていて、それを参考にしながら、今現在のアフリカで治療の研究が進められているそうです。
薬との併用で、結核菌に対する治療効果が上がるという事が確認できて、多剤耐性結核菌への効果も期待が持てるので、今後も研究を続けていくと報告されています。
ブログを再開してみました。今日から3月ですね。日中も暖かくなってきて、春らしくなってきました。
でも朝晩の冷え込みは、まだ真冬と変わってないので、温度差で体が冷えないように、気をつけて過ごしたい所です。
今朝、下御霊さんへ行ったら、紅梅のつぼみが膨らんできていました。見頃は3月初旬から中旬とのことです。開くのが楽しみです。
年の瀬も押し詰まってきました。12月に入っても、最高気温が20℃を超すような日があり、暖かな日が続いていましたが、ここ数日急に冷え込んできましたね。このように気候が乱れていると、人の体もその影響を受けて、調子がいまひとつ整いにくくなります。
冬至が過ぎたばかりのこの時期は、1年のうちで最も日照時間が短く、太陽も低い所を通るので、高い建物に囲まれていると、日光を浴びる時間がほとんどなくなってしまいますね。
日光を浴びる事は、人間の体にとって大切な、様々な作用がありますが、そのうちの1つに、脳の中にセロトニンというホルモンができるということがあります。
セロトニンというホルモンは、人のやる気と睡眠に関わる大切なホルモンで、それが作られるためには、朝の日光を浴びることが必要になります。
この時期は、意識しないとなかなか日光を浴びることはできませんが、寒い朝でも暖かい服装でほんの少し外へ出て、お日様の光に当たっていると、お風呂に入っている時のような、ぽかぽかとした気持ち良さを感じられます。
体の調子が今ひとつ整いにくく、過ごしにくい時期ですが、午前中に5分間だけでも太陽の光を浴びる事で、少し気持ち良く過ごせるようになると思います。
最後になりましたが、この1年を振り返って、無事過ごさせて頂けたのも、身の回りのたくさんの方々のお力添えのおかげと、心から感謝をしております。
来る年が、明るい年である事をお祈り申し上げます。
昨夜の雨と風で、美しかった紅葉も随分と散りましたね。今朝の街中は、落ち葉の積もる冬の風景と、12月とは思えない生暖かい風が、とてもアンバランスに感じました。
今年の冬は、エルニーニョ現象の影響で暖冬になるとの予測が出ていましたね。しかし暖冬とはいっても、ほんの数日前までは朝の冷え込みが強く、各地で雪も降りました。冬の寒さは体にこたえますが、毎日の気候が不安定なことも、体調を崩す原因になります。
毎日何を着たら良いのかわからない。厚着をしすぎて汗をかいた。というお話もお聞きしますが、冬場に汗をかくと、その汗で体が冷えたり、開いた毛穴から体の中に冷えが入ったりするので、注意が必要です。
一般に、高齢の方は気温の変化を体に感じにくくなると言われますが、若い人でも肩が凝っていると、自律神経の働きが鈍くなって、気温の変化を感じにくくなります。
体の感覚だけで温度調整が難しくなっている時には、毎日の天気予報で、夜寝る前や出かける前に、以後数時間の気温の予想をチェックすると良いです。デジタルテレビなら、dボタンを押せばいつでも近くの天候がわかる、便利な時代になりました。
それから、室内に温度湿度計を置いて、自分で確認するのもおすすめです。温度を目で見て確認し、それに合わせて服装を調整する事で、思わぬ冷えから体を守ることができます。
木々の葉が徐々に色を変えて、街中が秋色に染まり始めましたね。
もみじや桜の赤い葉、イチョウの黄色い葉も素敵ですが、ついこの間まで花が咲いていたのに、いつの間にか花が終わり、黄色と緑の葉が半分ずつ混じり合っているサルスベリもまた美しいなあと思いました。
ここの所、寒さは少し和らいでいますが、暦の上では霜が降り始める霜降を迎えます。
寒さが厳しくなってからよりも、早い時期から体を温める工夫をしておく事で、冬の寒さに負けずに過ごせるようになります。
体を温めようと考える時に、一番単純な方法としては、温かい、火の通った物を飲んだり食べたりするということがあります。どれだけ体を外から温めたり、冷えないように厚着をしたりしていても、冷たいものを口から入れて、体を中から冷やしていると、体を温めることは難しいです。
食べ物には、体を温めるものと冷やすものがあり、調理法によっても変わったりします。冬によく食べるみかんも、そのまま食べるのではなくて、皮ごと焼いて食べるのが、昔からの知恵なのだそうです。
あまり詳しく考え出すと複雑になってしまいますが、まずは大きな分け方として、生のもの、冷たいものは体を冷やす。火の通ったもの、温かいものは体を温める。というぐらいの認識で、口に入るものを選んでみると良いと思います。
昨日の朝、家を出たらほのかにキンモクセイの香りがしました。花の咲き始めには、街全体がその香りに包まれているように感じます。
秋の味覚の松茸やさんまも良い香りがするし、秋の最盛期が来たんだなと思いました。
これから冬にかけては、少しずつ気温が下がっていき、日も短くなって、季節はグラデーションのように変化していきます。冬のように、寒くて暗くて動きが少なくなる季節を東洋医学的には「陰」の季節、逆に、温かくて明るくて、どんどん動きたくなる春夏の季節を「陽」の季節と捉えます。
中国には、世の中のものは全て「陰」と「陽」の二つからできているという考え方があり、「陰」は静かさをイメージさせるもの、「陽」は活動性をイメージさせるものが当てはまります。一日の中では、昼間は「陽」夜間は「陰」といった具合です。
そして、「陰」と「陽」は急に入れ替わるのではなく、少しずつその量が増えたり減ったりしながら、交代していくものと考えられています。
季節の変化、一日の明るさや温度の変化も少しずつですし、月の満ち欠けや、女性の月経も全て少しずつの変化を繰り返しています。
東洋医学には、このような変化の事を表す「陰陽消長」という言葉があります。「陰」と「陽」は少しずつその量を変えて変化していくという意味があると同時に、いつまでも「陰」のまま、いつまでも「陽」のままであるということはないという意味もあります。
「陰」の時期には少し大人しく過ごして力を蓄え「陽」の時期を待つ。「陽」の時期には元気に過ごしながら「陰」の時期に備える。このように考えて過ごすと、どんな時期でも、あまり変化の影響を受けずに過ごせるように感じます。
9月20、21日の二日間、大分県別府市で開かれた第30回弦躋塾セミナーに参加してきました。
弦躋塾 (げんさいじゅく)は、大分市で50年以上に渡り治療を行っておられる、首藤傳明先生の主宰されている勉強会です。
毎回全国から100人以上の塾生が集まる勉強会で、31年間続けて来られましたが、今回で終講とされる事になりました。
私の師匠の三浦先生は学生時代から28年間通っておられました。毎回何か必ず1つは学んで帰る事があると言っておられ、私も鍼灸学校の1年生の時から、三浦先生の勧めで通い始めました。
今まで知らなかった治療の仕方や、考え方などたくさんの事を、首藤先生を始めとして、諸先輩の先生方からも惜しみなく教えて頂き、感謝の気持ちでいっぱいでした。
短い期間ではありましたが、弦躋塾から学ばせて頂いた、「勉強する姿勢を持ち続ける事」を大切に、これからも過ごしていきたいです。
首藤先生が終講にあたり、31年間続けてこられたのは、塾生の愛情の賜物だと仰られた言葉が、心に残りました。
朝晩とすっかり涼しくなり、鈴虫の声が耳に心地良い季節になりましたね。
今年の夏は特に暑さが厳しい日が続いていましたが、お盆を過ぎた辺りから急に涼しくなり、気づかないうちに体が冷えていたりします。
今の時期は、日中と朝晩の気温差が大きかったり、日によっての気温差も大きかったりして、調整が難しいですね。体から熱を逃す必要がある時と、体を冷えから守る必要がある時が、毎日ころころ変わるので、安定して過ごすのが難しいです。
体が夏向けの状態から、秋冬向けの状態に変わる途中の時期なので、体に冷えが入りやすいです。体が冷えていると、日中の暑さが体に応えたり、風邪をひいた時のような体調不良を感じたりします。
足や腰、下腹などを触ってみて、他の部分より冷たい時(自分の手が温かく感じる時)は、足湯や腰湯で温めておくと、少し過ごしやすくなるようです。
2月11日に京宿満きさんにて、春のお灸の会を開催致しました。
春の養生について、春によく働く肝臓について、普段参考にしている沢田流についてのお話をさせて頂いた後、自分でできるお灸の仕方をお伝えしました。
手でひねるお灸を練習して頂きながら、お一人ずつのお身体の状態に合わせたツボをお伝えして、実際にすえて頂きました。
手でひねるお灸の練習も、慣れてこられた方には、自分の身体にすえていただけたらと思い、お尋ねしたところ、お二人がすえてみられました。 そこまで熱くなく、すえていただけたようです。
もぐさを使う量も少なくてすみ、すえた感じも良いとのことで、より続けやすくなっていたら良いなと思いました。
お灸をしたら元気が出たというご感想もお聞きすることができ、お灸を続けることで、日常を少しでも快適に過ごして頂けたら良いなと思います。
また、気になる症状がある時に、お灸が和らげてくれることがあるので、そういったことについてもお伝えできる機会を作っていけたらと思っております。
ご参加頂いた皆様、満きさんありがとうございました。
次回は、5月12日(日)です。
ご参加希望の方は、5月7日(火)中にお申し込みください。
11月12日に京宿満きさんにて、冬のお灸の会を開催致しました。
冬の養生について、東洋医学的に冬に良く働くと言われている腎臓について、普段参考にしているお灸法の深谷灸法について、鍼灸治療の効果に関わる、経脈についてのお話をさせて頂いた後、お一人ずつのお体の状態に合うツボを選んで、実際にお灸をすえながら、自分ですえる時のコツをお伝え致しました。
皮膚の上で直接燃やさないお灸は、熱さを感じなくても効いているので、もぐさを燃やしながら、皮膚がしっとりとしてきたら取り除いてもらいます。
慣れるまではわかりにくいですが、練習していると、わかるようになってきます。
その日その日のツボの反応を捉えることと、ちょうどいいくらいの刺激を加えることを意識しながら続けると、効き目が良くなってきます。
お一人ずつにお伝えしている間、手でひねるお灸の練習もして頂きました。
直接皮膚の上で燃やすには、細くやわらかくひねる必要があるので、練習を続けて頂いて、やってみたくなった時に、やってみてもらえたらと思います。
今回は、お一人直接すえてみられました。少し熱かったようでした。
いろいろな形でお灸に親しみながら、日々の生活に取り入れて頂けたら嬉しいです。
ご参加頂いた皆様、満きさんありがとうございました。
次回は、2月11日(日)です。
ご参加希望の方は、2月6日(火)中にお申し込みください。
8月6日(日)に、京宿満きさんにて、秋のお灸の会を開催致しました。
季節の養生の話、お灸の話、ツボの話をしてから、実際にツボを取ってお灸をして頂きました。
おすすめのツボを取って頂いて、場所を確認してから、自分でお灸をすえて頂く時に、今回は1つ目のお灸で、ふらーっとなってしまわれた方がおられて、申し訳ありませんでした。
普段から使っていて、どんな方でも大丈夫そうなツボを選んでいましたが、体調や、身体の敏感さも人それぞれ、刺激の調整も大切で、もう少し慎重にさせてもらわないといけなかったなと反省をしました。
今後、より丁寧に進めることを心がけたいと思いました。
それから、少し残った時間で、手でひねるお灸もやってみて頂きました。
鍼灸学校で習ったやり方で、まずはもぐさに手が慣れるように、板の上で燃やしてもらいました。
お灸に興味を持たれているだけあって、皆さんの手付きが良く、楽しんで作業して頂けたようで、良かったです。
手でひねるお灸で、熱すぎずにすえられる方法はいくつかあり、やりやすい方法があれば、ご自分ですえてもらえるのではないかと思いました。
今までしていなかった新しい方法を探して、試してみています。
お灸が役に立ったというお話もお聞きすることができて、続けられていることがありがたいなと思っています。
ご参加頂いた皆様、満きさん、ありがとうございました。
次回は11月12日(日)です。
ご参加希望の方は、11月7日(火)中にお申し込みください。
5月14日(日)に、京宿満きさんにて、夏のお灸の会を開催致しました。
季節の養生の話、お灸の話をしてから、今回はリクエストにお応えして、びわの葉灸のやり方をお伝えして、実際にやってみて頂きました。
普段しているお灸ではないので、どのように使ってもらったらいいか、自分の身体にしてみて、準備をしました。
びわの葉はお茶や、エキスなどで使われる薬効の高いものだからでしょうか、お灸として使ってみると、温める力が強いことに驚きました。
普段毎日お灸をしている身にはやや刺激が多く、少しで事足りると感じるとともに、冷えを感じておられる方には適していると感じました。
ぽかぽかとした温かさが心地良いお灸で、身体が温まったと喜んで頂けました。
煙が多く出るお灸なので、部屋が煙たくなることが心配でしたが、快く受け入れて下さり、ありがとうございました。
会の終了後も、身体に煙の匂いがついてしまって、ご不便をおかけしまっていたら、すみませんでした。
今後もお灸を日常に役立てて頂けるような会が続けていけたらいいなと思っています。
ご参加頂いた皆様、満きさん、ありがとうございました。
次回は8月6日(日)です。
ご参加希望の方は、8月1日(火)中にお申し込みください。
2月12日(日)に春のお灸の会を開催致しました。
季節の養生の話をしてから、様々な種類のもぐさを触ったりしてもらいながら、いろいろなお灸の方法を紹介しました。
興味のあるものを選んで体験していただき、すぐに身体が温かくなった。と言って頂ける方もおられました。
お灸は奥が深いですね。という感想も頂き、確かにその通りで、私もまだ全然使いこなせていないなという事に思い至りました。
お灸の会を続けながら、私もお灸の可能性についてさらに探求していきたいです。
実際にツボを取ってもらってお灸してもらう時間はいつもと大きくは変わりませんが、ツボは繰り返し使うことで効くようになっていくものでもあります。
鍼の師匠には、同じツボを何万回も使い込むことが大切と教わりました。
毎日でも、調子の悪い時だけでも、長い目でお灸というものとの付き合いを続けていくと、何かしらの良いものを必ず渡してくれると感じます。
初めての方でも、続けて参加されている方でもお灸に親しんでもらえるような内容になるように準備して、会を続けていきたいと思います。
ご参加頂いた皆さん、満きさん、ありがとうございました。
次回は5月14日(日)10時半からです。参加をご希望される方は、5月9日(火)までにお申し込みください。
11月13日に京宿満きさんにて、冬のお灸の会を開催しました。
季節の養生の話と、東洋医学の基本的な考え方で、世界の物を5つに分類して考える五行の話、昭和初期まで盛んに行われていた家伝の灸の話を少し詳しくさせて頂きました。
60年前に発行された「きょうと」という冊子を資料に使わせて頂き、少し前の時代に思いを馳せられる時間でした。皆さんからもいろいろな感想をお聞きできて、楽しかったです。
お灸をしてもらう時間には、おすすめのツボを自分で取ってみてもらって、位置を確認してから、お一人ずつの体調に合わせたツボも脈を診せて頂いたり、気になる症状をお聞きしたりして、選ばせて頂きました。
お灸を続けていると、身体が温まりやすいという感想を持って頂ける方が多かったです。
身体が温かいという状態は、東洋医学的には気の流れが良い状態で、不調の改善や予防に繋がります。
お灸の良い効果を出して頂けていると思いました。
お灸を続けることで、日常を少しでも過ごしやすいものにして頂ければ嬉しいです。
ご参加頂いた皆さん、満きさん、ありがとうございました。
お灸をしてみての疑問、ご質問等ありましたら、お気軽にメッセージをください。
次回のお灸の会は、2月12日(日)10時半からです。
9月4日に京宿満きさんにて、秋のお灸の会を開催致しました。
諸般の事情による急な日程変更にもかかわらず、予定を合わせて参加して頂けた皆様の温かさを感じて、本当にありがたかったです。
内容は、秋の養生について、もぐさやお灸の効能についてお話させて頂いた後に、おすすめのツボを紹介して、ツボを取って頂きお灸をして頂きました。
2回目の参加の方、すでにご自宅でお灸をしておられる方もおられて、内容がもの足りないものにならないかと心配ではありましたが、いかがでしたでしょうか。
久しい火と書くお灸は、永く続ける事で、効果を発揮してくれるものです。
まずは1日1カ所からでも続けてみてもらえたらと思います。
準備期間中、何をお伝えしようかと考えたり、当日皆様からの問いかけにお答えしたりする中で、今までより深くお灸の事や、東洋医学について学ばせてもらえている事を感じました。
参加者の皆様に作ってもらっている会なんだなあということがよくわかりました。
ご参加頂いた皆様、会場を提供して頂いている満きさんのご店主に感謝の気持ちでいっぱいです。
次回は11月13日(日)10時半からです。
参加をご希望される方は11月10日(木)までにお申し込みください。
7月10日に、8月から開催を始めるお灸の会のプレの会として、友人知人に集まってもらって夏の会を開催しました。
季節の養生の話、お灸の話、ツボの話をさせてもらってから、実際にツボを取ってお灸をして頂きました。
説明が不十分な点もありましたが、皆さん自分の身体の反応のある所を上手に探して頂いて、お灸をしてもらえたと思います。
お一人ずつの体調に合わせたツボもお伝えしましたので、一日の生活の中に、ほっこりできるお灸時間を持ってもらって、継続してもらうことで、体調の気になる所が改善したり、日常が過ごしやすくなったりしたらいいなと思っています。
お灸経験の長い友人も子ども連れで参加して、婦人科の不調の改善に繋がったという感想を伝えてくれました。
会場を提供して頂いている満きさんのご店主にもお力添えを頂いて、和やかな時間を持たせてもらう事ができました。
皆様ありがとうございました。
次回は8月7日開催予定です。
若葉鍼灸院の近くの御池通には、街路樹としてケヤキが植えられています。
子どもの頃からお世話になっているケヤキ並木は、1度地下鉄工事の時に撤去されて、新しく植え替えられました。
大きく育った木々は、春、夏には目に優しい緑と、ほど良い日陰を提供してくれて、冬には樹形の美しさを楽しませてくれます。
今は落ち葉の季節で、地面に広がる葉を踏みしめて歩いていると、良い香りがして、森の中にいるような気分を味わえるのが素敵な所だなと感じています。
鍼灸医学を学ぶ上で重要な古典文献の1つに、黄帝内経というものがあります。
2000年くらい前に書かれたもので、黄帝の質問に、師匠の岐伯が答えるという形式で記載されています。
その内容は、鍼灸医学の世界観や生理学、解剖学、病理学、治療学など多岐に渡り、当時の医師達が知識を持ち寄って編まれたものであると言われています。
2000年前と現代の繋がりを感じながら治療を続けさせてもらっていると、さらに歴史の長い、生命や宇宙の不思議さにも思いが馳せられるようになってきました。